]

"若手セラピスト向け"内部障害のリスクリハビリテーションの提供&ヒントを与えます!!!

腎GYM

高齢者

認知機能と運動 ―運動で認知機能は改善できる!―

投稿日:

結果の先取り

日本は認知症高齢者が今後も徐々に増加することが予測されています。そのため、どうにか認知症高齢者の数を減少さえたい。その対策として、「運動」「リハビリテーション」に効果があり注目をあびている。

 

高齢者と認知機能

認知機能が低下すると、転倒のリスクファクターであったり、退院支援に難渋したり、要介護状態になる要因になったりと、生活にさまざまな影響があります。

【高齢者の転倒要因は?~何を改善させればいいんだろ?~】はこちら!

 

認知症高齢者の数は年々増加傾向であり、団塊の世代が今後10年から20年の間に認知症の好発年齢になる2025年まで、急激に増加すると言われています。 そのため、認知症予防が急務の課題になっています。

 

このことから、2025年には上記のように、転倒率の増加や退院支援に困ったり、要介護高齢者の増加が避けられない状態です。

また、認知症予防のための非薬物療法も推奨されています。

認知症の薬には副作用があります。

 

 

危険因子の排除や発症遅延を目的とした、薬物療法と生活習慣の改善を含めた非薬物療法による対処がされている状況です。

 

近年、認知症対策に「運動」「リハビリテーション」が注目されています。 運動やリハビリテーションは認知症の予防もしくは、発症を遅延さえる効果があるとされてきました。そのため、非薬物療法の一つとしても注目されています。

 

運動による認知機能改善のメカニズム

運動が認知機能に対して良好な影響を及ぼすメカニズムとして、

動物実験から

① 神経炎症の減少

② 血管の新生

③ 神経内分泌反応

 

などの影響があるとされています。

 

例えば

・神経幹細胞から神経細胞への分化を促進する

・海馬におけるアセチルコリンレベルを上昇させる

・アルツハイマー型認知症に原因となるアミロイドβの蓄積を抑制

・脳由来神経栄養因子の成長

 

これらの効果によって上記①~③の促すことができると言われています。

 

実際の改善例

MCI(軽度認知症高齢者)に対する運動の効果を検証したランダム化比較試験では、認知機能改善効果を認めています。

オランダで行われた研究で179名を対象に有酸素運動群とプラセボ群とにランダムで分けられ有酸素運動が認知機能にどう影響するか検証しています。

両群ともに1年間、週2回、1回につき1時間、集団でウォーキングを実施し、ウォーキングは3メッツ以上の中等度負荷になるように設定。

プラセボ活動として、リラクゼーション、バランス、柔軟体操を実施 結果、75%以上ウォーキングに出席した男性でRAVLT(auditory verbal learnig test)の遅延再生において有意に効果をしめしています。

*RAVLT(auditory verbal learnig test):認知機能検査

 

ワシントン大学で行われたRCTでは、MCIを有する成人を対象に6か月間、週4回、1回につき45~60分間の高強度有酸素運動とストレッチを実施した結果、ストレッチ群と比較して認知機能が有意に改善したと報告されている。

 

また、筆者の研究グループでは1年間週2回、1回につき90分の運動を実施した結果、MMSE、記憶力の向上や脳萎縮進行の改善が見込まれたと報告されています。

 

 

まとめ

これらの研究のように、運動によって認知機能改善の可能性が示唆されていることが和明かります。

しかしながら、継続的に運動することが重要だと感じました。

どの研究においても、継続期間が6か月から1年間と長期間実施していることが分かります。

入院時の高齢者に対して、認知機能の改善は難しいのかもしれません。 また、今回対象になっているのはMCI(軽度認知症高齢者)であり、重度の認知症患者への認知機能改善効果に関しては、分からない状況です。

MCI傾向になる患者が入院などした際は、認知機能が急速に低下する印象にあります。

 

腎機能低下患者では、ADL、身体機能も低下することがあります。それによって臥床期間が増加すれば、急速に進行するリスクがあるでしょう。

 

そういった患者に対して、入院時にリハビリを行うことはもちろん、認知機能に関して言えば、退院後の継続的なリハビリ介入を提案することも我々の仕事だと改めて感じました。

 

 

 

 

Follow me!

-高齢者

Copyright© 腎GYM , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。