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CKDはLT(乳酸作業閾値)が上がりやすく、すぐ疲労しやすい体!

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LT(乳酸作業閾値)って聞いたことありますでしょうか?

 

乳酸がたまってしまいやすい閾値を言います。

AT(無酸素性代謝閾値)と似ている言葉ですが、同意語ではありませんので注意が必要です。

 

CKD患者では、乳酸がたまりやすく疲労しやすくなります。

 

結果の先どり

CKDはLT(乳酸作業閾値)が上がりやすく、すぐ疲労しやすい体になりすい。そして疲労が抜けにくい体になっている。

その理由について解説します。

 

乳酸とは

筋肉は、糖をエネルギーとして利用し、収縮弛緩を繰り返します。ジョギングなどの有酸素運動とは違い、酸素が少ない状態、いわゆる無酸素の状態では、糖を分解すると「乳酸」は発生します。

 

LTとは

乳酸が体内で急激に発生した閾値値を「LT」と呼びます。

 

乳酸自体は疲労物質ではありません。

しかし、強いトレーニング、いわゆる筋トレのような運動をすると「乳酸がたまる」なんて言いますが、酸素を利用しない運動であるため、「ATP:アデノシン三リン酸」が作られずに疲労します。

ATPは筋肉を弛緩させる作用がありますが、無酸素運動では筋肉が弛緩できずに疲労するというわけです。

 

なぜCKD患者は乳酸がたまりやすいのか?

CKDのいろんな要素から、乳酸がたまりやすくなることが予測されます。

乳酸がたまりやすいということは、LTが高い=すく乳酸がたまるということが考えられます。【慢性腎不全(CKD)と最大酸素摂取量(Vo2max)の低下】はこちら!

どんな理由で閾値が上昇するのか?

 

CKDになっているだけでO2の輸送効率は低下していきます。それによって、有酸素運動をおこないたくても健常人に比べ、酸素が組織に輸送しにくいため、その分無酸素になりやすい体になっています。

 

酸素は血中に含まれるヘモグロビンによって輸送されます。しかし、CKDの代表的な疾患に「腎性貧血」があります。貧血によってO2を組織に送り込む能力も低下してしまうため、その分無酸素になりやすい体になっています。

 

慢性腎臓病の場合、慢性炎症している可能性が高まります。慢性炎症をしていることで、インスリンの抵抗性は上昇します。インスリンは筋肉へ糖を取り込むために、組織の鍵みたいな役割をしてくれますが、抵抗性が高いため、筋に糖を送り込むことができなくなります。そのため、筋のエネルギーが足りなくなってしまいます。

 

慢性炎症を主なっていると「ミトコンドリヤ」の機能障害を起こします。ミトコンドリヤは有酸素運動を行うために重要な要素の一つです。しかし、機能障害を起こすことで有酸素運動が行えず、無酸素に切り替わる閾値が上昇する可能性があります。

 

など、自分や今の知識で思った原因になります。

 

なぜCKD患者は疲労がぬけにくいのか?

CKD患者は「乳酸アシドーシス」になりやすい疾患です。【慢性腎不全(CKD)と乳酸アシドーシス】はこちら!

 

乳酸は気化しない物質になります。

気化しないということは呼吸で代謝できないということです。ということは内々のなかで代謝しなければなりません。

そこで重要なのが「HCO3」です。HCO3と乳酸で緩衝し合うことができれば、乳酸は体内で炭酸として代謝されます。

しかし、CKDではそもそも「HCO3」が少ないため、緩衝できず乳酸が体内に残りやすくなってしまうのです。

 

リハビリでの注意点

ではどうやってリハビリをしていけばいいのか?

 

実際、患者にLTを測定するには危機が必要です。でも、ほとんどの病院・施設ではわざわざAT、LTを測定することはありませんよね。

 

そういったときに指標にすると言いのが「Borg」scaleです。

 

なんだBorgか。と思いかもしれませんが、重要です!!!

 

ATとBorgスケールには相関関係があって、修正Borgスケールでは「楽である」~「ややきつい」ぐらいの指標で運動することを推奨されています。

また、心拍数ではカルボーネン法の指標に引っかからない程度がいいです。

 

患者の自覚症状には十分注意してリハビリを行い、リスク管理しましょう。


現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

腎臓病患者は・・・・

●身体機能・ADL低下
「早期老化モデル」ともいわれ、腎臓病がある患者の身体機能は健常者に比べ”半分”になります。それに伴い、活動量が減り、ADLの低下が起こります。腎臓病だけで日常の生活が普通に遅れなくなり、QOL(生活の質)が減少してしまう恐ろしい病気です。

●若手セラピストの増加
年間PT.OT.ST合わせて約2万人のセラピストが誕生しています。腎臓病がセラピストを必要としている中、腎臓病に関する知識をつける場が少ないのが現状です。そんな若手セラピストのためのコンテンツ配信を目的にしています。

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