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呼吸 知識

呼吸が苦しいまま運動するのは危ない!!~肺血管攣縮のリスク管理~

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肺炎など呼吸器の疾患では、呼吸が苦しくなります。リハビリを実施するうえで呼吸が苦しいままリハビリを実施することは、そう珍しいことではありません。

なぜなら、肺に対する治療とともにリハビリも並行して進めなければいけないからです。でないと、治療が終了したときに退院できない可能性があります。

 

そのため、呼吸が苦しいまま運動することで、どんなリスクがあるのか?

調べてみました。

 

結果の先取り

呼吸が苦しいまま運動すると、肺血管攣縮を引き起こし、肺高血圧や右心不全のリスクになるため注意が必要です。

解説していきます。

 

肺血管攣縮はなぜ起こるのか?

肺血管攣縮とはなかなか聞きなれない言葉だと思います。呼吸器科患者には言えることですが、呼吸が苦しい状態が持続すると肺血管が攣縮を引き起こします。

肺血管は低酸素状態になると、低酸素になった血管の収縮させることで血流を低下させ、酸素濃度が高い血管へ血流をふやして換気効率を上げるという役割があります。

安静時や運動時に限らず、呼吸が苦しいとき=酸素濃度が低下しているときには起こります。

 

正常値

Pao2:60-90torr

SPO2:90%以上

 

 

呼吸が苦しい。は自覚症状ですよね。

自覚症状の有無を把握するのは重要で、分かりやすい指標です。

数値的な指標を知っておくことも重要です。

血液ガスデータではPao2、リハビリ中の簡易的な指標としてSPO2のモニタリングを行います。

 

血圧ガスデータに関しては、簡易的に見ることはできません。動脈血から採血して酸素濃度を測ります。動脈からの採血は医師しかできません。看護師がおおなっている採血はすべて静脈からになります。そのため、簡易的に観察することはできない指標になります。

 

SPO2(経皮的酸素飽和度)は指を使って簡易的に図ることができます。これはヘモグロビンと酸素がどれだけ溶け合っているか?

を見る指標になります。

 

肺高血圧と右心不全の合併に注意

肺血管攣縮は酸素効率の良い血管に血流を送るために血管を収縮させて起こります。

血管が収縮するということは、血圧が上昇することを指します。

 

そのため、肺血管攣縮が起こると「肺高血圧」のリスクがあがるというわけです。肺高血圧・肺水腫のリハビリにおけるリスク管理をご覧ください。【肺水腫からリハビリセラピストができること】はこちら!

また、肺高血圧は「右心不全」リスクファクターにもなりえる疾患です。【右心不全で必要となる、フィジカルアセスメントとは?】はこちら!

肺高血圧が合併すると、後負荷が増加していくことによって心不全の発症リスクがあります。【心臓への「後負荷」が高いと心不全になる!~解説~】はこちら!

リハビリにおける注意点

右心不全になれば、それだけ生命予後も機能予後も低下していきます。

 

呼吸が苦しいまま運動することはそう珍しことではありません。といいましたが、それなりのリスク管理をしなくてはなりません。

 

肺高血圧かも?右心不全かも?

と感じれるフィジカルアセスメントができることが重要です。

 

それ次第で患者の命を守れるかもしれません。

 

しかし、憶することはありません。リハビリしないと家に帰らない患者を返すことができるのはリハビリしかありません。

 

上記疾患の病態は理解しておけば、リスク管理をしてリハビリをすることができるわけです。

何となくリスクがありそうだからやめておこう。

 

これがもっともリスクです。

この思考ではなにも変わりません。そのためには病態を適切に理解し、患者のQOLを挙げてあげましょう。

現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

腎臓病患者は・・・・

●身体機能・ADL低下
「早期老化モデル」ともいわれ、腎臓病がある患者の身体機能は健常者に比べ”半分”になります。それに伴い、活動量が減り、ADLの低下が起こります。腎臓病だけで日常の生活が普通に遅れなくなり、QOL(生活の質)が減少してしまう恐ろしい病気です。

●若手セラピストの増加
年間PT.OT.ST合わせて約2万人のセラピストが誕生しています。腎臓病がセラピストを必要としている中、腎臓病に関する知識をつける場が少ないのが現状です。そんな若手セラピストのためのコンテンツ配信を目的にしています。

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