]

"若手セラピスト向け"内部障害のリスクリハビリテーションの提供&ヒントを与えます!!!

腎GYM

知識 腎臓

腎臓病は男性ホルモンを低下させ筋力までも低下させるその理由とは?

投稿日:

筋力を増強させる因子の一つに「性ホルモン」があります。
性ホルモンと「テントステロン」と言われる男性ホルモンと「エストロゲン」と言われる女性ホルモンに分かれます。
その中でも「テントステロン」は筋力増加作用もあわせもつことが分かっています。

しかし慢性腎臓病(CKD)患者では「性ホルモン」の分泌が低下すると言われます。そのため、CKD患者では筋力を増強させる作用をもつ因子がひとつ機能を失ってしまいます。

テントステロンとは

テントステロンは男性ホルモンと言われ、基本的な作用としては
・胎生期の発達
・男性器の発育
・骨格や筋力の発育
・性欲、性衝動の亢進
・脳や精神面への影響
などがあります。

 

 

その中でも筋力に影響する作用としては
・蛋白質合成作用
・蛋白質分解作用
・筋サテライトセルの活性化
・脂肪細胞増大の抑制
・筋細胞のアポトーシスの減少
があります。

 

蛋白質の合成と分解

筋は体内の蛋白質を合成させ、増強と再生を繰り返します。

⇨テントステロンはこの蛋白質の合成を促進させる作用もあり、筋が増えやすい体へと変えてくれます。

 

筋サテライトセルとは?

聞きなれない細胞の名前ですが、筋サテライトセルとは筋肉の表面にくっついている細胞です。主な作用としては、筋が損傷した際の修復作業をしてくれる細胞です。普段の筋活動では、まったく働くことはありませんが、運動によって筋の損傷が起こると動き出します。

廃用性筋委縮では、リハビリによって回復が見込まれます。萎縮した筋への自重負荷で微細な筋損傷が生じます。その時、筋サテライトセルが活性化し再生・回復に関わっていきます。

⇨テントステロンは筋サテライトセルを活性化させ、再生・回復能力を上がてくれます。

 

脂肪細胞と筋への影響

メタボリックシンドロームなど脂肪細胞の多い患者では炎症性サイトカインの発現が増加します。
炎症性サイトカインが増加すると筋への糖の取り込み低下ミトコンドリヤの機能低下を引き起こし、筋の出力低下や増強が抑制されていきます。【慢性炎症によってミトコンドリヤの機能異常が起こると筋力は減っていく理由。】はこちら!

そのため、脂肪細胞が多い患者では炎症性サイトカインの影響から力が入りにくかったり、運動しても筋が増えにくかったり、悪影響を及ぼし活動量が低下していきます。

⇨テントステロンは脂肪細胞の増加を抑制させてくれるため、筋力が増えやすい体へ変化させる作用があります。

 

 

筋細胞のアポトーシス

筋委縮した筋繊維にはアポトーシスが発生します。その理由は筋核自体のアポトーシスにありま。そのため、筋核が支配していた繊維の萎縮が生じていきます。一つの筋核が支配する筋繊維には限界があり、筋が増加するためには、筋核が増加しなければ筋自体の増加はしないことになります。

⇨テントステロンはこの筋核自体が起こすアポトーシスを減少させる作用があり、筋の減少を防ぎます。

 

まとめ

慢性腎臓病(CKD)患者では、テントステロンの低下による筋への影響があることが分かります。さらに活動量も低下していき、QOLやADLも低下します。「早期老化モデル」と言われるだけあって非常にリハビリの重要性を感じます。【腎臓病はなぜ活動量が低下するのか? ~運動で改善は可能です~】はこちら!

筋力はリハビリ、運動療法によってCKD患者においても改善は見込まれています。【腎疾患のレジスタンストレーニング】はこちら!

 

患者ごと適切な負荷量を考え、リハビリを提供してあげることが大切です。

 

★参考書籍

病気がみえる(vol.8)第2版 腎・泌尿器 [ 医療情報科学研究所 ]

価格:3,564円
(2019/4/5 16:14時点)
感想(12件)

腎臓リハビリテーションガイドライン [ 日本腎臓リハビリテーション学会 ]

価格:2,376円
(2019/4/5 16:15時点)
感想(0件)

ついに、待望の腎臓リハビリテーションガイドラインが発行!

腎臓リハビリの適応やリスク管理、禁忌など腎臓リハビリに代わるセラピストに読んでほしい一冊!

現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

腎臓病患者は・・・・

●身体機能・ADL低下
「早期老化モデル」ともいわれ、腎臓病がある患者の身体機能は健常者に比べ”半分”になります。それに伴い、活動量が減り、ADLの低下が起こります。腎臓病だけで日常の生活が普通に遅れなくなり、QOL(生活の質)が減少してしまう恐ろしい病気です。

●若手セラピストの増加
年間PT.OT.ST合わせて約2万人のセラピストが誕生しています。腎臓病がセラピストを必要としている中、腎臓病に関する知識をつける場が少ないのが現状です。そんな若手セラピストのためのコンテンツ配信を目的にしています。

Follow me!

-知識, 腎臓

Copyright© 腎GYM , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。