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知識 腎臓

慢性炎症によってミトコンドリヤの機能異常が起こると筋力は減っていく理由。

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慢性腎臓病患者(CKD)は「慢性炎症」を伴うことで有名な疾患です。【慢性腎不全(CKD)患者は慢性炎症を伴っている!運動への影響は?】はこちら!

慢性炎症すると「炎症性サイトカイン」が出現します。これらが筋力低下の原因になっていると数々の文献で言われていますが、なんか難しいですよね。

今回はあたまに残りやすいように細分化して自分なりに解説しようと思います。

 

炎症性サイトカインの代表的な物質として

・CRP

・TFN‐α【炎症性サイトカインTFN-αが筋力低下を起こす理由は血糖にあった!】はこちら!

・IL-6(インターロキシオ6)【衝撃!!炎症性サイトカインのIL-6は筋を回復させる働きがあった!】はこちら!

があります。

 

また、炎症性サイトカインには「ミトコンドリヤの機能異常」を起こすことが分かっています。

今回は「ミトコンドリヤの機能異常」について共有します。

 

投稿結果の先取り

慢性炎症によってミトコンドリヤの機能異常をきたす。その理由は、インスリン抵抗性上昇による糖の取り込み低下、ATP酸性低下による筋委縮が考えられる。

 

ミトコンドリアって何だっけ?

主な働きとして、ATPを産生することにあります。ATPを作り筋へのエネルギー供給を行っています。

速筋線維に少なく、遅筋繊維に多いと言われており、有酸素運動に重要な働きを示します。遅筋繊維や心筋はミトコンドリアの量が多く、赤く見えます。また、無酸素で作られた乳酸をエネルギー源として利用することができます。

炎症とミトコンドリヤの機能異常

慢性腎臓病(CKD)患者では、慢性炎症と伴い常に体が戦っている状態です。その慢性炎症が生じている場合、「ミトコンドリヤの機能異常」が起こるとされています。

ミトコンドリヤの機能異常が起こると筋力低下の原因になってきますがその理由について解説します。

 

ミトコンドリヤの機能異常が起こると・・・

・インスリン抵抗性上昇

・ATP産生低下

 

インスリン抵抗性上昇

インスリン抵抗性上昇が起こると筋への糖(エネルギー)の取り込みが低下します。筋は糖をエネルギー源として利用し、収縮弛緩を繰り返します。

 

もっと具体的に説明すると、糖(グルコース)は筋の発火によって分解が起こると、分解したときに発生するエネルギーを利用して、ATP再合成に重要なCrp(クレアチリン酸)を再合成される働きがあります。

 

そのため、インスリン抵抗性が上昇したことによる糖の取り込み低下はATPにも関与していることが分かります。

 

ATP産生低下

ATP(アデノシン三リン酸)は筋肉のミオシンをアクチンの滑走に週ような役割を持っています。ATPを利用することでミオシンとアクチンの収縮弛緩を繰り返すことができます。

もしATPが不足していた場合、筋の弛緩が主にできなくなります。

「足がつった」状態はATPが不足しているときだと言います。

 

また、ATPは常に産生されていて、体の中に貯蔵されているほど有酸素運動を行うことができます。ミトコンドリアを利用することで大量にATPを作り続けることができます。ATPを作り続けないと人は「2-3メートル」しか歩けないと言います。

ミトコンドリアを利用しない場合は「無酸素系」といった形でATPを産生します。この産生方法では、少量しかATPを作り出すことができないため、長く運動し続けることはできません。

 

ミトコンドリヤの機能異常が起こるとATP産生が低下します。

 

前述した通りミトコンドリアを利用しない場合「無酸素系」の運動になるため、少量のATPしか作られず、長く運動することはできません。

この状態が長く続くことで、筋収縮させる時間が少なくなり、筋力低下に至ることが考えられます。

リハビリでの注意点

ミトコンドリアの量を正確に見ることができません。ですが、腎臓病(CKD)のように慢性炎症を伴う疾患の場合は、ミトコンドリアの量が少ないであろうと考える必要があります。

なので、高齢者であるほど徐々に筋力が低下しADLまでも低下していくことが予測されます。

運動によるミトコンドリアの量

ミトコンドリアの量は筋収縮を継続的に行うことで増加すると言われます。易疲労感がある患者では運動回数が低下し、筋力低下を伴います。

適切な負荷で運動を継続的に実施させてあげることでミトコンドリアの量が増加し有酸素運動ができるようになる可能性を秘めています。

 

↑上記ツイートの報告では、CKDと心疾患患者に対する運動効果としてSPPB、peak Vo2、ATの改善効果が期待できることが証明されました。

peak Vo2、ATは有酸素運動における重要な指標です。これが向上したということは、持久力が向上したことになります。

CKDのような慢性炎症を伴い疾患においても、適切な運動負荷で有酸素運動ができるようになっていくことが分かります。また、持久力が向上することによって生活の中で運動する範囲が広がり、結果として筋力の維持につながるでしょう。

 

現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

腎臓病患者は・・・・

●身体機能・ADL低下
「早期老化モデル」ともいわれ、腎臓病がある患者の身体機能は健常者に比べ”半分”になります。それに伴い、活動量が減り、ADLの低下が起こります。腎臓病だけで日常の生活が普通に遅れなくなり、QOL(生活の質)が減少してしまう恐ろしい病気です。

●若手セラピストの増加
年間PT.OT.ST合わせて約2万人のセラピストが誕生しています。腎臓病がセラピストを必要としている中、腎臓病に関する知識をつける場が少ないのが現状です。そんな若手セラピストのためのコンテンツ配信を目的にしています。

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