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炎症性サイトカインTFN-αが筋力低下を起こす理由は血糖にあった!

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慢性腎臓病患者は「慢性炎症」を伴うことで有名な疾患です。【慢性腎不全(CKD)患者は慢性炎症を伴っている!運動への影響は?】はこちら!

慢性炎症すると「炎症性サイトカイン」が出現します。これらが筋力低下の原因になっていると数々の文献で言われていますが、なんか難しいですよね。

今回はあたまに残りやすいように細分化して自分なりに解説しようと思います。

炎症性サイトカインの代表的な物質として

・CRP

・TFN‐α

・IL-6

全部いっぺんに理解しようとするパンクするため、TFN-αについて解説いたします。

 

投稿の結果をさきどり!

炎症性サイトカインの「TFN-α」はグルコースの取り込みとインスリン感受性を低下させ、筋肉にエネルギーが供給されず筋力が低下する。

 

TFN-αとは

サイトカイン1種であり、腫瘍壊死性因子と言われるものです。腫瘍に対して出血性の作用をもたらす怖いサイトカインです。

 

TFN-αはマクロファージによる生産され筋肉、脂肪組織や肝臓での糖の働きを抑制する作用があります。肥満時には増加し、糖尿病や動脈硬化などのリスクを高めます。肥満になると常に炎症性サイトカインが少量で続けている状態です。

 

筋力を低下させる理由

TFN-αが筋の減少に影響してしまうであろう働きとして考えられるのが

・グルコースの取りこみ低下

・インスリン感受性低下

になります。

 

そもそも筋肉というのは、グリコーゲンをエネルギー源として利用し収縮弛緩を繰り返すことができます。

本来、グルコースは摂取されると肝臓で取り込まれ、グリコーゲンと変化し筋行くでのエネルギー源として使われますが、インスリン感受性が低下することで筋肉内へグリコーゲンが運ばれずエネルギー源として利用できなくなってしまうのです。

 

インスリン感受性低下が高血糖の要因と聞いたことがあると思いますが、図のようにインスリンの感受性低下とは、細胞内への糖の取り込みをする際の扉を開けてくれます。ですが、これがあかないと血液内に糖が残ったままになってしまいます。⇨高血糖になる。というわけ!

 

 

TFN-αが直接的に筋力に対して、破壊を引き起こすような作用ではなく、グルコースの取り込みが減少するなど間接的に筋力を低下させる作用があるのです。

これによって、筋の収縮弛緩が通常よりも行えず、活動量が減った末に「筋力低下」が起こってしまいます。

 

リハビリにおいてのリスク管理

炎症値の確認は絶対必要です。急性の炎症期では筋出力の発揮は難しくなりますよね。ベッド臥床期間がそんなにないのにも関わらず、ここまで筋出力が発揮できないのには、こういった理由があることが考えられます。

 

 

また、血糖の状態を確認しましょう。インスリン感受性低下が起こる病態ですので、高血糖になっている可能性があります。

高血糖の状態で無理に運動すると「ケトアシドーシス」のリスクがあります。グリコーゲンをエネルギーとして利用できないなか、筋収縮が無理に行われると「ケトン体」という酸性物質が生産されます。

このケトン体がたまりすぎると「ケトアシドーシス」になりかねません。

そのため、血糖の確認は必ず行うようにしましょう。

 

まとめ

慢性腎臓病(CKD)では慢性炎症が起こっています。炎症が起こったいるときCRPの値を見ることは多いと思いますが、TFN-αの値まで気にしてみたことないですよね。そこまで確認しなくてもいいと思います。

ですがここで重要なのは、筋出力が発揮できない原因はなんなのか?

それを理解しながらリハビリを行うことで、リスク管理のレベルが間違いなくあがっていきます。今運動していいのか悪いのか?何によって筋力が発揮できないのか?

臨床では常にそこまで考えてリハビリを行いましょう。

 

現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

腎臓病患者は・・・・

●身体機能・ADL低下
「早期老化モデル」ともいわれ、腎臓病がある患者の身体機能は健常者に比べ”半分”になります。それに伴い、活動量が減り、ADLの低下が起こります。腎臓病だけで日常の生活が普通に遅れなくなり、QOL(生活の質)が減少してしまう恐ろしい病気です。

●若手セラピストの増加
年間PT.OT.ST合わせて約2万人のセラピストが誕生しています。腎臓病がセラピストを必要としている中、腎臓病に関する知識をつける場が少ないのが現状です。そんな若手セラピストのためのコンテンツ配信を目的にしています。

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