]

"若手セラピスト向け"内部障害のリスクリハビリテーションの提供&ヒントを与えます!!!

腎GYM

知識 腎臓

腎機能低下によるナトリウム貯留(高ナトリウム)は血圧変動に注意せよ!

投稿日:

慢性腎不全(CKD)など腎機能が低下している患者では体内の電解質のバランスが変化しやすくなります。【腎不全の種類と病態!】はこちら!

特に体液のバランス不良が原因でリハビリが進まないケースってざらにあると思います。

投稿の結果をさきどり!腎機能患者で血圧低下があってリハビリが進まないとき、ナトリウムの貯留が原因になっている。

まず、ナトリウムってなに?

リハビリ介入するときに「ナトリウム(Na)」の値を気にしたことはありますか?

ほとんどの若手はないですよね。

でもこれは、リハビリ介入のリスク管理として知っておくべき知識だと思っています。血圧変動を起こしやすいんです。

体内の水・ナトリウム濃度が乱れると、浸透圧や細胞外液量に変化が生じ高ナトリウム血症や低ナトリウム血症をきたします。

(病気がみえる Vol8 78項)

浸透圧・張度

細胞内:カリウム

細胞外:ナトリウム

です。なんらかの原因によってこのバランスが乱れると細胞内外にある水分のバランスも崩れてしまいます。

(病気がみえる Vol8 74項)

高ナトリウム血症の場合は、細部外のにナトリウムが多い状態です。その場合、ナトリウムを薄めようとして水分が細胞外に引っ張られていきます。

ナトリウム貯留(高ナトリウム血症)

原因は水分の欠乏によるものが多く、水排泄過剰状態に水摂取不足が重なって生じます。

浸透圧・張度の解説でもありましたが、ナトリウムが多い状態では「薄める」機能が働くため水分を引っ張り込みます。しかし、高ナトリウム血症の場合は、引っ張る水分が少ないため濃度が上昇していきます。ちなみにこの時、細胞内にも水分が少ないことが多いです。

症状

ナトリウム濃度の上昇によって、昏睡状態や脳出血、くも膜下出血など脳血管への影響が出現します。

なぜナトリウムが貯留したのか?

鑑別方法は図に記します。

まずは脱水の有無を確認しましょう。高ナトリウム血症は大半が水欠乏と言いましたが、そうでない場合もあります。

脱水が起こっている場合は「腎機能低下」によるものが高いです。

また、体重の評価も必要です。腎機能低下の場合は体重減少が起こっていることが多く、体重増加の場合は、けいれん、横紋筋融解症が考えられます。

CKDなど腎機能が低下している患者においては尿の評価が大切です。

尿量が上昇しているとき

・利尿薬

利尿薬が使用される場合、水分が排泄されすぎている場合があります

代表的な薬は「サムスカ」です。サムスカは水分のみを排泄する薬であり、ナトリウムは体内に残るため、高ナトリウム血症のリスクになります。

・浸透圧利尿

浸透圧物質により尿細管内の浸透圧が上昇し,これを等張に保つためナトリウムと水の再吸収が減少する結果として現れる利尿作用の意。病態としては,急性腎不全の利尿期(尿素による),糖尿病の高血糖状態などが代表的である。心拍出量によって制御されないため,適切に対応しなければ脱水,電解質異常,低容量性ショックなどの合併症につながりやすいことが臨床的に問題となる。浸透圧利尿の原理を利尿薬として応用したのが,マンニトール,グリセリンなどの浸透圧利尿薬である。(日本救急学会)

・尿崩症

正常腎はバソプレッシンの作用によって水の再吸収が促進されている。尿崩症ではバソプレッシンの合成または作用が低下し、水の再吸収が低下することで多尿となる疾患である。糖尿病のような浸透圧利尿と違い、尿浸透圧は通常低下する。また、多尿によって血漿浸透圧が上昇するため、口渇多飲を引き起こす。 (Wikipedia参照)

・本態性ナトリウム血症

中枢神経の異常により生じ、バゾプレシン分泌に至る血漿浸透圧の閾値上昇と口渇感の低下によって発症する。

病気がみえる(vol.8)第2版 腎・泌尿器 [ 医療情報科学研究所 ]

価格:3,564円
(2019/3/23 14:30時点)
感想(12件)

(病気がみえる Vol.8 88項)

などが考えられます。

リハビリ実施の際には血圧変動に要注意!

血圧は末梢血管抵抗×1回拍出量です。そして血管の血液は細胞外液に含まれます。高ナトリウムの場合は、「水欠乏」でしたよね。

かつ脱水を併発することから「血圧低下」が予測されるのはお分かりいただけるでしょうか?

CKDなど腎機能が低下している患者では「血圧低下」が起こりやすいですが「高ナトリウム」でも起こるのです。

血圧が低くてリハビリが進まないのは、廃用の影響だ。

なんてよく若手のリハビリセラピストのは言いますが、廃用が除外診断ですので血液データの確認をしておきましょう。

また、利尿薬が何を使っているのか?これも診ておくとかなり高いレベルでリスク管理ができます。その代表が「サムスカ」です。上記に示しましたが、水分のみを利尿させる薬であり、体内にナトリウムは残るため高ナトリウムのリスクになります。

まとめ

高ナトリウム血症含め、電解質異常ではリハビリを行うときのリスク管理が重要です。血圧変動が伴う可能性が十分に高いです。

入院理由が腎臓疾患でなくても、例えば整形外科や脳外科など、入院によって食事量が低下し脱水などが起きれば用意に起こるの電解質異常です。

血液データ等注意して診ていく必要がありますね。

現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

腎臓病患者は・・・・

●身体機能・ADL低下
「早期老化モデル」ともいわれ、腎臓病がある患者の身体機能は健常者に比べ”半分”になります。それに伴い、活動量が減り、ADLの低下が起こります。腎臓病だけで日常の生活が普通に遅れなくなり、QOL(生活の質)が減少してしまう恐ろしい病気です。

●若手セラピストの増加
年間PT.OT.ST合わせて約2万人のセラピストが誕生しています。腎臓病がセラピストを必要としている中、腎臓病に関する知識をつける場が少ないのが現状です。そんな若手セラピストのためのコンテンツ配信を目的にしています。

Follow me!

-知識, 腎臓

Copyright© 腎GYM , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。