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知識 腎臓

慢性腎不全(CKD)患者は慢性炎症を伴っている!運動への影響は?

更新日:

慢性腎不全(CKD)患者は慢性的に腎臓が炎症しています。その原因は様々でIgA腎症、糖尿病腎症、高血圧性腎障害(腎硬化症)が代表的すが、それ以外にも多発性嚢胞腎、慢性腎盂腎炎、ループス腎炎、急速進行性糸球体腎炎など、多くの原因疾患があります。

 

CKDは不可逆性(徐々に進行していく)疾患です。CKDになった原因にて様々ありますが、常に進行しているということは腎臓が少しづつ壊れ続けていることになります。

炎症というものは、なんらかの原因で壊れ続けていく組織に対して働く防衛反応です。その代償として戦った結果、熱をもち炎症につながるわけです。

 

少しづつ毎日体は腎臓と戦い続けているため、炎症するのです。

 

炎症と血管内皮細胞との関係

 

炎症が起こると血管透過性の亢進現象がみられる。この現象は、炎症局所に存在する起炎物質の希釈や除去に有利に働くばかりでなく、炎症担当細胞、さらには必要とされる抗体の炎症局所への浸潤や浸出を容易にする。つまり、言いふるされた言葉ではあるが 、生体の防衛反応の一つである。血管透過性の亢進現象はpostcapillary vcnulc部分に存在する内皮細胞の収縮 によってもたらされる。おそらく、血管内皮細胞の収縮 によって、内皮細胞相互間の間隙が開き、そこから血漿蛋白の漏出が受動的に起こるのではないかと思われる。

白血球は炎症局所で産生される種々の白血球遊走能亢進物質に誘引され て集 まってくるのであるが,血管外への遊走・浸潤に先立 って,白血球はまず血管内皮細胞の表面に粘着する必要がある.これには白血球の膜表面に存在する糖蛋 白の形態変化が重要であるとされている.この際,血管内皮細胞の膜表面にも白血球の粘着を促がす因子が存在するようで・・・・(一部抜粋)

室田誠逸,1988)炎症領域における血管内皮細胞研究の重要性

 

少し難しいと思いますが簡単に説明するとこうです。

①炎症→血管の透過性亢進

どうやって:血管の内皮細胞を収縮させて、血管に隙間をあける。

理由:炎症物質を外へ逃がす。

結果:血管透過性が亢進する

 

②白血球が血管内皮細胞を壊す。

どうやって:白血球遊走能亢進によって血管内皮にくっつく

理由:血管内皮にある糖をエネルギーとして使いたいから

結果:血管内皮に付着しすぎて硬くなる?

 

急性発症の炎症においても、このような現象が起こると考えられますが、今回の問題は「慢性」と言うことです。常に炎症し続ける腎臓に対して、白血球が働き続けた結果、血管内皮細胞の障害をきたし動脈硬化となる可能性が考えられます。

 

栄養障害

慢性炎症を伴うCKD患者では、栄養面を配慮できるとより良いでしょう。

 

栄養指標であるアルブミン値は、CRPの値によって変化していきます。こういった状況の時の運動負荷は非常に悩ましいですよね。

栄養×リハビリに関してはこちら!【リハ×栄養の概要 ~計算式を用いて~】はこちら!

透析患者に対する栄養とリハビリに関してもご覧ください。【透析患者に運動・リハビリテーションを実施する際の栄養管理とは?】はこちら!

 

まとめ

慢性炎症を伴うCKDは合併症を伴いやすい患者が多いことが分かります。血管内皮障害は心血管疾患や脳血管疾患などのリスクファクターになりえる障害です。

リハビリを進めえ行くうえでは、合併症の併発が機能予後にも影響します。そのため、現疾患だけでなく既往歴や合併症を見るべきですね。

また、CKD患者の栄養面の考慮もしていく必要があるでしょう。現在の栄養が足りているのか不足しているのか?

慢性炎症では一見アルブミンが低下しているため、全員が低栄養になってしまいます。食事がしっかりとれているのか確認し、運動負荷量を決めていくと十分なリスク管理が行えるでしょう。

 

現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

腎臓病患者は・・・・

●身体機能・ADL低下
「早期老化モデル」ともいわれ、腎臓病がある患者の身体機能は健常者に比べ”半分”になります。それに伴い、活動量が減り、ADLの低下が起こります。腎臓病だけで日常の生活が普通に遅れなくなり、QOL(生活の質)が減少してしまう恐ろしい病気です。

●若手セラピストの増加
年間PT.OT.ST合わせて約2万人のセラピストが誕生しています。腎臓病がセラピストを必要としている中、腎臓病に関する知識をつける場が少ないのが現状です。そんな若手セラピストのためのコンテンツ配信を目的にしています。

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