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心不全徴候 心臓 知識

心臓への「後負荷」が高いと心不全になる!~解説~

更新日:

「前負荷」「後負荷」という言葉を聞いたことはありますか?

「心不全」患者をよくリハビリするセラピストであれば、間違くなく聞いたことがあるこことばだと思います。

 

 

投稿内容

・後負荷の病態や概要の理解ができる

・慢性的な後負荷による収縮能低下が起こると出現する症状が理解できる

 

後負荷の概要

「後負荷」とは(病気がみえる VOl2.p11)

 

心室が末梢血管の抵抗に逆らって血液を送り出すために必要な圧力を「後負荷」と言います。

心室が収縮を開始した後の心臓に負担がかかった状態です。

 

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感想(4件)

心臓の収縮期には、全身に血液を送り出すだけの力が備わっています。そのため、何らかの原因によって全身への血液供給ができなくならないように、後負荷を高めています。

 

例えば・・・

大動脈弁狭窄症で考えてみましょう。

大動脈弁狭窄症はその名の通り、大動脈弁が狭窄しているため、拍出量が低下してしまう病態です。そのため、心臓は力いっぱい収縮力を高めます

これは「後負荷」が増加している状態です。

 

慢性的に「後負荷」が増加すると?

「後負荷」の増加は徐々に心筋を肥大させていきます(心肥大)。よって心筋が硬くなり、拡張不全が併発します。十分に拡張ができなくなった心臓は拍出量を維持できなくなっていき、最終的には「心不全」に至るケースがあります。

 

拡張機能低下

拡張機能が低下すると心臓に血液が入りにくくなります。すると、左房圧・右房圧の増加が起こり肺水腫に至ります。【肺水腫からリハビリセラピストができること】はこちら!

心臓に血液が入りにくくなる状態になると、代償機構が働き無理やり拡張しようとします。

 

心機能が低下するとリハビリセラピストはよく「心エコー」を見ると思います。そこで参考にするのが「駆出率:EF」です。

拡張不全のEFは「正常値」になりますので注意が必要です。

 

駆出率:EFは拡張終期容積÷1回拍出量です。

代償機構が働いた心臓は拡張を無理にでもしようとするため、正常であることが多く、1回拍出量はもともと保たれていることから、正常値になることが多いです。

 

身体所見・フィジカルアセスメント

●起坐呼吸

おさらいですが「前負荷」増加によって起こる代表的な症状は収縮能の低下です。収縮能が低下することで左房・右房圧が上昇し肺水腫になる可能性が非常に高くなります。【肺水腫からリハビリセラピストができること】はこちら!

肺水腫の代表できな症状は「起坐呼吸」です。【起坐呼吸の概要から考えるリハビリセラピストができること】はこちら!

夜間のみの呼吸苦や端座位・bedupで楽になるようだったら起坐呼吸の可能性があります。

起坐呼吸が出現したら、まず医師に相談が必要です。相談しましょう。

 

右心不全徴候

起坐呼吸や肺水腫は「左心不全」徴候の一つです。徐々に右心不全へ移行していくと、左心不全とは違った症状が出現してきます。

 

まずは体重増加です。【1週間に2-3kgも「体重増加」したら心不全!体重からわかるアセスメント】はこちら!

1週間の観察で徐々に体重が増加していきますが、その目安は2-3㎏です。

 

さらに、尿量の減少も心不全徴候の一つです。【「尿量減少」は左心不全徴候だけど、右心不全も考えられる??】はこちら!

なかなか尿量まで気づかないってことありますよね。尿量が減少しているということは、水分が排出されないため体重増加も起こってきます。これはセットで覚えておくといいでしょう。

 

あとは浮腫ですね。【心不全を疑う「浮腫」とはどんなものか?なぜ起こるのか?理由も含めて解説!】はこちら!

体重増加と尿量減少+浮腫です。浮腫にもいろんな種類があります。心不全特有の浮腫では、触診にて判断することができます。

 

 

「前負荷」と一言で言ってもたくさんの症状が考えられるんです。これらの知識を身に着けていくことで入院した患者の状態から明確な「リスク管理」が行えるでしょう。

 

 

現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

★Blog名「NEXT REHABILITATION
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★Blogの目的
若手セラピストのために、内部障害(心・腎・肺中心)の医学知識やリスク管理の情報とヒントを与えることを目的としています。

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