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肺水腫からリハビリセラピストができること

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本投稿内容
・肺水腫がなぜ起こって、どんな症状が起きるのかわかる
・肺水腫になると起坐呼吸が出現する理由が分かる
・肺水腫患者に対して、リハビリセラピストが指導しなければならないことは「起きること」!

 

心不全の症状として「肺水腫」が有名です。
心不全と言っても「肺水腫」が起こりやすいのは「左心不全」です。

「肺水腫」と聞くと、「肺の疾患じゃん」「なんで心不全の症状なの?」と思われる方も多いでしょう。

心不全の症状なんです。(笑)

 

 

 

 

肺水腫の概要と原因

肺と心臓の連結(簡単に)

まず、「肺の疾患じゃん」と思われ方のために、心臓に流れる血液の流れを順序を確認しましょう。

流れ
上・下大静脈→右心房→右心室
→肺→
左心房→左心室→大動脈

となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

直感の鋭い方はもうおわかりでしょう。
左心室の前は「肺」になりますよね。
左心不全は「左心の機能低下により左心拍出量低下によってその手前である肺にうっ血をきたす」疾患になります。(病気が見えるVol2 58項)
左心の容量がオーバーして、肺まで血圧がうっ滞し始めているんですよね。

これを「肺水腫」と呼びます。
肺が血液で水浸し、ということです。

 

 

肺のどこにたまるの?

結果:毛細血管と肺胞の間にある間質です。

 

Starlingの法則(病気がみえる Vol4 259項)

注意:心臓の前負荷増大に関与するfrank-starling法則ではないので、ご注意を(病気がみえる Vol2 26項)

ここでのstarlingの法則は「肺水腫」関するものです。
結果から伝えましたがここでは「間質」に注目が必要です。

 

そもそも間質とは、毛細血管と肺胞との隙間です。そこに水がたまるのです。
毛細血管と間質の間の水分移行には、3つの要素があります。

1. 静水圧(Pmv-Ppmv)
2. 膠質浸透圧(πmv-πpmv)
3. 血管透過性(kf)

 

毛細血管から間質に出る水分量の計算式

Qf = Kf{( Pmv-Ppmv)}– δ(πmv-πpmv)}
・水分量:Qf
・反発係数:δ(蛋白質など分子量が大きく細胞間隙を通過できない物質)

 

 

 

 

要は間質の水分量(Qf)は細胞間隙を通りやすいときに多くなる。
それは、血管内から間質に出る力(静水圧:Pmv-Ppmv)が間質から血管内に引き入れる力(膠質浸透圧:πmv-πpmv)より大きいとき

になります。

左心不全の病態から考えると、心機能低下によって左心にうっ滞し、血管内のボリュームが上昇(静水圧上昇)で肺水腫が起こりやすいです。

 

肺水腫の症状

  •  起坐呼吸
  •  労作時呼吸困難
  •  夜間呼吸困難
  •  チアノーゼ
  •  肺野に水泡音
  •  ピンク色泡沫状痰

 

 

 

 

前述した通り、肺水腫の原因が掴めてれば、これらの症状は何となく起こりそうだなと感じますよね。

 

ピンク色泡沫状痰は「なんでピンクなの?」って思うかもしれませんが、決して難しい機序ではありません。
静水圧上昇で血管壁から水分が漏れ出して肺水腫になることを思い出してください。

血管壁から漏れ出してくるということは「血球成分」も一緒に漏れ出してしまいます。「赤血球」の色は血液の「赤」ですよね。

なので、そのほかの水分と混ざって「ピンク色泡沫状痰」として出てくるんです。

 

 

肺水腫の患者にリハビリセラピストができること

肺水腫患者は「起坐呼吸」が同時に起こります。

【起坐呼吸の概要から考えるリハビリセラピストができること】はこちら!

 

 

 

 

 

 

 

 

そのため、リハビリセラピストができることとして「起坐呼吸」で挙げた「座位」「bedup」などの指導です。

夜間に呼吸困難感が起こりやすい原因も「起坐呼吸」によるものです。
夜間時の眠り方、日中の過ごし方などリハビリセラピストの指導で改善できることは多いと思います。

 

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図や絵で見られるのはわかりやすく愛用しています。このシリーズは擦り切れるほど見てますね。(笑)

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離床研究会が出している本ですね。これも絵や図がたくさんあって非常にわかりやすいですので、1冊持っておいてもいい本です。

現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

★Blog名「NEXT REHABILITATION
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★Blogの目的
若手セラピストのために、内部障害(心・腎・肺中心)の医学知識やリスク管理の情報とヒントを与えることを目的としています。

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