]

"若手セラピスト向け"内部障害のリスクリハビリテーションの提供&ヒントを与えます!!!

NEXT REHABILITATION

サルコペニア・フレイル 知識 腎臓

腎疾患のレジスタンストレーニング

投稿日:

こんにちは。yo-chanです。

高齢者のフレイル・サルコペニアは深刻な問題となっています。

 

さらに・・・

入院すると「廃用」によって筋力低下は著明に出現。

 

よってADLの低下が起こります。

そんな高齢者に筋力トレーニングを実施します。

 

「腎疾患」患者には代表的な合併症として、糖尿病性網膜症があります。

レジスタンストレーニングを実施することがリスクとなりますが、そんな腎疾患に対するレジスタンストレーニングにどういった効果があるのか共有します。

 

 

レジスタンストレーニング

筋収縮速度の運動を行うことを推奨している。
最大筋力の60~80%という運動強度で8-12回反復

セット間で1~3分間の休息時間を挟んで
1~3セット実施。

トレーニングの頻度を週に2-3日
として行うことで効果が得られるとしている。

 

 

 

 

 

 

また、反復運動においては
収縮時間(D)
休息時間(R)の1サイクルが基本

 

反復可能な回数は
D/ (D+R) (duty cycle ratio : DC比)
によって変化

つまり、負荷が大きくなるにつれ
DC比を小さくしないと
神経や筋の疲労が進行して反復できなくなる。

 

反復回数を増やしたい場合は
最大筋力の40~50%でDC比
0.5相当(例えば収縮時間1秒,休息時間1秒)
の条件を設定することが適当とされている。

 

Cheemaらは,維持期の透析患者に対する透析中のレジスタンストレーニングとして,
自覚的運動強度(ratings of perceived exertion :RPE)がオリジナルのスケールで「きつい」から
「かなりきつい」に相当するRPE 15~17で実施している.

 

実際に,運動習慣の少ないCKD患者や入院時の運動処方では最大筋力を測定することは難しい

 

臨床場面ではRPEを利用することが多く,オリジナルのRPEでは13~17相当

(修正ボルグスケールでは4~7相当)を目安に使用している。

 

 

筋の収縮様式としては一般に短縮性収縮が用いられるが筋断面積あたりの筋力は伸張性収縮の
方が短縮性収縮や等尺性収縮よりも大きく,負荷に対して少ない運動単位の活動で行われ代謝的要求も少なく,筋肥大に効果的である.

その一方で,高齢者の筋損傷後の修復と再生の能力は若年者に比べて低いため, トレーニングに慣れてくるまでは伸張性収縮を用いることは避けた方がよい.

いずれにせよ,運動は不整脈や虚血性心疾患,突然死などの致死的なイベントに関与する可能性があり,個々の患者の活動性,運動耐容能,循環器系のリスクなどを考慮した運動処方を立案するように心掛けるべきである.

 

腎疾患患者に対するレジスタンストレーニングの効果

レジスタンストレーニングを含む効果を検討した研究として
Smartらが行った血液透析患者に対するシステマティックレビューとメタ解析(15件の無作為化試験で565名を対象)によると
運動療法は心拍変動の改善
除脂肪体重の減少
大腿四頭筋容積の増加
膝伸展筋力や股関節周囲筋力の増強に有効であったこと
さらに運動群と対照群とで脱落者の割合に有意差はなく
運動療法による死亡脱落者がまったく出現しなかった.

 

また、6カ月以上の運動期間の研究では
有酸素運動にレジスタンストレーニングを加える運動療法や透析日よりも非透析日の運動療法の方
peak VO2の向上を図る上で、より効果的であったことなどが報告されている。

 

 

 

 

 

 

Heiveらはシステマティックレビュー(8週間以上トレーニングを実施した41件の無作為化試験で928名の成人CKD患者を対象)
運動介入方法によって異なるが,
運動耐容能、循環器系の指標(血圧、心拍数など),筋能力, HRQOLに改善が認められたと報告している。

 

またCheemaらもシステマティックー(6週間以上レジスタンストレーニング,した7件の無作為化試験でCKD stage 3-5者271名を対象)を行い
レジスタンストレーニングにより大腿四頭筋筋力とHRQOLが向上したこと
また,下肢のみに行ったトレーニングで下肢筋に有意な肥大が認められたことなどを報告している.

しかし,保存期CKD患者を対象とした論文は

本邦においても海外と同様、
透析患者に関するデータは徐々に蓄積されつつある.

しかし,透析に至る前の保存期CKD患者に関するものは、平成27年の第5回日本腎臓リハビリテーション学術大会において平木らが発表した

長期間の作為化試験による運動療法の安全性と効果に関する報告が唯一のものといえる。

 

最近の知見として,

「骨格筋は介泌臓器としての役割を持ち,骨格筋から分泌されるマイオカインがメッセンジャーとなって筋そのもの(局所)だけでなく全身の他臓器にも影響する」

という概念を提唱したPedersenらは,身体活動により産生されたマイオカインが骨格筋を量的質的に調節することで他臓器に作用し
インスリン感受性やエネルギー代謝炎症などが改善されることにより,生活習慣病を含む慢性疾患やCVDの発症リスクを低下させると述べている.

 

また,マウスを用いた研究ではあるが,
Hanataniらは,腎臓病のモデルにおいて
筋量低下と腎不全の進行は関係しており,マイオカインにより筋量を維持することで予後を改善する可能性が示唆されたと述べている。

 

すなわち,マイカインは効果判定の指標の1つとなる可能性があると同時に
レジスタンストレーニングがサルパニアやフレイルの予防や腎臓病の予後改善に寄与する可能性を示していると考えられる。

現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

★Blog名「NEXT REHABILITATION
次世代のセラピストへリハビリテーションの情報提供を!と思いこの名前を付けました。

★Blogの目的
若手セラピストのために、内部障害(心・腎・肺中心)の医学知識やリスク管理の情報とヒントを与えることを目的としています。

是非読んでみてください!

Follow me!

-サルコペニア・フレイル, 知識, 腎臓

Copyright© NEXT REHABILITATION , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。