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サルコペニア・フレイル 栄養 知識 腎臓

透析患者に運動・リハビリテーションを実施する際の栄養管理とは?

投稿日:

こんにちは。yo-chanです。

透析患者の高齢化に伴い、筋力量の減少に加え、筋力の低下や身体能力の低下がみられるサルコペニアが増加しています。

 

サルコペニアの予防や改善のために、リハビリテーションのニーズが高まっているが、リハビリテーション対象者は低栄養状態であることが多く、低栄養状態での運動やリハビリテーションは筋力量を減少させていしまう可能性があります。

 

 

 

 

 

そこで、個人にあった栄養管理を行うことで低栄養の予防や改善につながり、運動・リハビリテーションの効果を上げることができます。

 

 

透析患者においても運動が推奨されているが、上記の通り低栄養状態での運動は弱効果になってしまうこともあります。

そのため、リハビリテーションを行っている透析患者が、運動効果を上げるために栄養管理は知っておく必要があります。

 

 

透析患者の栄養

 

 

透析患者の食事療法は表に示した通り食塩・水分・リン・カリウムの摂取を制限したうえで、エネルギーやたんぱく質を必要量を取ることが必要です。
また、エネルギー摂取と過不足ないたんぱく質摂取をする上で良質なたんぱく質の摂取も重要です。

 

一方、日本人の食事摂取基準では、たんぱく質の推奨量を成人0.90g/kg/day
高齢者では1.06g/kg/dayとしており、
高齢者は蛋白合成能が低下しているため、高齢であるほど摂取が必要になることを示しています。

 

 

 

透析患者の栄養障害

では、具体的にどういった栄養障害が起こるのか?

 

透析患者はエネルギー・たんぱく質の摂取不足
透析による栄養素の喪失身体機能の低下などにより
低栄養状態に陥りやすくなります。

 

また、透析患者の運動療法は
低栄養・炎症複合症候群改善作用
蛋白異化抑制作用
運動耐容能改善
QOLの改善などをもたらすと言われています。

 

透析患者の栄養障害は、PEW(protein-energy wasting)に代表されます。(下記図参照)

 

 

 

 

PEWの診断基準から
透析高齢患者はたんぱく質不足と運動不足により、筋肉量も加齢とともに低下していることが分かります。

また、CRP濃度は、加齢とともに高くなり、栄養状態の低下に炎症が関与していると思われます。

 

 

 

 

リハビリテーション・運動に必要な栄養

透析患者の運動療法は、サルコペニア・フレイル・PEWに有効と言われているが、運動療法の効果を得るためには適切な栄養管理が必要です。

 

たんぱく質

骨格筋量、筋力、身体機能をアップさせるにはたんぱく質の摂取が重要です。

しかし、たんぱく質を摂りすぎた場合、余剰なアミノ酸はグルコースや脂肪酸として体内に貯蔵されるたんぱく質の摂りすぎは、血清尿素窒素や血清リン値の上昇に繋がるので過剰な摂取は避ける必要があります。

筋蛋白合成に必要な必須アミノ酸を多く含む食品は、アミノ酸スコアの高い食品(肉·魚·卵·牛乳·大豆など)で、アミノ酸スコアの高い食品を過不足なく食べることが必要になります。

アミノ酸スコアの低い食事では、体蛋白合成に必要な必須アミノ酸が不足し、運動をしても効果、維持も期待できません。

 

 

BCAA (branched-chain amino acids :分岐鎖アミノ酸)

BCAAとは、必須アミノ酸です。
バリン·ロイシン·イソロイシンのことをいいます。

BCAAには、蛋白合成促進作用筋蛋白崩壊抑制効果があり
筋力低下を防ぐ効果があります。 とくに、ロイシンが筋蛋白の合成に重要といわれています。

 

レジスタンストレーニング終了後30分以内にBCAA2g以上(たんぱく質10g以上)と糖質を含む栄養剤を摂取すると筋肉の筋蛋白合成を促進できます。

 

 

エネルギー

たんぱく質は筋肉の量を増やし、筋力を高めるために必要な栄養素だが
炭水化物や脂質の摂取不足によりエネルギーが不足する(飢餓や侵襲時)と、蛋白質はエネルギー源として使われる (異化)、つまり、運動をしてもエネルギーが不足すると筋肉量は減少することになります。

したがって、必要なたんぱく質を摂取し、炭水化物と脂質で必要エネルギーを充足させることが大切です。

 

 

 

まとめ

・透析患者は、加齢とともに低栄養に陥りやすい。
・透析患者における運動が推奨されている。
・低栄養状態でのリハビリテーションは、栄養摂取不足や炎症により低栄養を助長させてしまう。
・間違った食事療法により、運動しても筋肉量を減少させることになる運動をする場合は、十分なエネルギー量の摂取と過不足のない良質のたんぱく質の摂取が必要である。
・管理栄養士は定期的な栄養評価を行い、低栄養を見逃さず、リハビリスタッフとの連携が必要

 

 

 

 

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現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。埼玉県の専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

私はおじいちゃんが野球をやっていたことを「きっかけ」に8歳から18歳までの10年間、野球に没頭してきました。

そんなおじいちゃんが17歳の時、脳梗塞で入院したことを「きっかけ」に理学療法士の存在をしり、目指すことにしました。

おじいちゃんと同じように、生活に困っている方にリハビリを提要している理学療法士の皆さん、また目指している学生さんに、そして、作業療法士、言語聴覚士のみなさんに

「きっかけ」をあたえられればと思いblogを開設いたしました。

未熟者ですが、皆さんを意見交換が出来れば幸いです。

よろしくお願いいたします。

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