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入院患者におけるせん妄・精神機能のアセスメント

投稿日:

こんにちは。yo-chanです。

入院患者の精神状態は非常に不安定です。

パニック障害とうつ病を持つ私もきっと
入院したらせん妄になってしまうような気がします。

そこで今回、入院患者の精神状態について勉強しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

精神機能のアセスメント

早期離床におけるアセスメントのポイント集中治療の現場(ICU、術後回復室など)では意識,精神状態変容に伴うさまざまな症状に遭遇します。
これらの精神機能の障害は、離床を進める上で重大な阻害因子となります。
精神機能が低下しているとラポール(患者さんと医療スタッフとの信頼関係、心的融和関係)が形成されません。

また、自覚症状を聴取することや患者さんの協力を得ることが困難になるため、早期離床を安全に実施できなくなるのです。

 

 

離床における精神機能のアセスメントのポイント

①原因(素因,環境因子,寄与因子)の追求
②生命に危険な病態でないかの見きわめ
③介入できる因子の有無を明確にすること

の3点です。

精神機能のアセスメントに先立ち,意識,精神状態を表す各種用語の定義を再確認しておきましょう。

 

 

用語の定義

不安:生命の危機に対する心理的、身体的反応
鎮静:身体活動に乏しく、睡眠に似た状態
健忘:記憶形成の欠如または、記憶の欠落
せん妄:急激な発症、認知機能の全般的障害、意識レベルの低下、注意の障害、精神運動活動の増加あるいは減少
睡眠覚醒リズムの障害からなる一過性の器質性精神症候群
不穏:過剰な精神運動興奮によって引き起こされる非合理的な動作、せん妄の一症状であることが多い

特に注意が必要なのが「せん妄」です。

 

 

せん妄とは
せん妄は、原疾患の重症度や全身状態(素因)を基盤とし、いくつかの要素(環境因子·寄与因子)が契機となって発症する精神症状です。
最近では、せん妄を急性脳不全(brain failure)の徴候であるとの認識のもと、肝不全や腎不全と同等に扱わなければならないとする考え方もあります。
従って「せん妄を呈する患者さんは重篤な状態である」という前提のもとで対処しなくてはなりません。

離床を進める際は
まず「早期離床が禁忌となるような全身状態の徴候はないか」を鑑別する哂要があります。

 

 

鑑別のポイント

①疼痛
②生命に危険な病態
③器質性精神障害
④精神疾患
⑤薬物性

の5点です。

離床は, ②に該当するケース(低酸素血症,心原性ショック,低血糖,高血圧性脳症 脳血管障害,髄膜炎脳炎,中毒,など)でないことを確認してから行います。

 

 

介入できる因子
せん妄の素因は、多くの場合、原疾患のコントロールに依存します。
しかし、環境因子,寄与因子に関しては、病棟スタッフによる介入の余地があります。
介入できる因子としては,
①夜間の睡眠が適切にとれているか
②使用薬剤の影響はないか,
③精神科疾患の既往がないか
などが挙げられます

 

 

夜間の睡眠
睡眠の断片化
ノンレム睡眠の減少
軽睡眠の増加
正常REM睡眠の減少
昼夜サイクルの逆転
などが、睡眠障害の原因になります。

ICUや回復室は、睡眠障害を引き起こしやすい環境にあります。
夜間の鎮静深度が適切か(ラムゼイスコア: 4~5)
照明や騒音(スタッフの会話やアラーム音)

などの環境因子が睡眠障害を助長していないか
日中の覚醒が確実か
など,対応可能な因子を明確にしておきましょう。

 

 

 

使用薬剤の影響
薬物による不穏の可能性も常に留意しておく必要があります。
心拍出量が低下した状態では
薬物代謝、排泄が抑制され
局所麻酔薬の中毒や抗不整脈薬, H2拮抗薬などが原因となる不穏が起こりやすくなるためです。

 

 

 

入院中のせん妄状態・精神状態を把握することが、理学療法士として身体機能を評価することと同じくらい大切です。
身体機能を評価する前に、せん妄状態であった場合、正確な評価はできませんよね。
精神状態の評価を加えることで、より細かく患者の状態を理解することができます。

 

 

 


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現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。埼玉県の専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

私はおじいちゃんが野球をやっていたことを「きっかけ」に8歳から18歳までの10年間、野球に没頭してきました。

そんなおじいちゃんが17歳の時、脳梗塞で入院したことを「きっかけ」に理学療法士の存在をしり、目指すことにしました。

おじいちゃんと同じように、生活に困っている方にリハビリを提要している理学療法士の皆さん、また目指している学生さんに、そして、作業療法士、言語聴覚士のみなさんに

「きっかけ」をあたえられればと思いblogを開設いたしました。

未熟者ですが、皆さんを意見交換が出来れば幸いです。

よろしくお願いいたします。

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