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知識 血液

化学療法・放射線治療後に起こる骨髄抑制を知り、リスク管理をしよう!!

投稿日:

こんにちは。yo-chanです。

内部障害のリハビリ対象患者には
「化学療法」
「放射線治療」

をしている方がたくさんいらっしゃいます。

これらに患者によく起こるリスクリスクとして
「骨髄抑制」
があります。

 

 

 

 

我々リハビリ職もこの「骨髄抑制」が起こってしまい、体調不良から廃用症候群を起こしてしまう方もいます。

今回はこの「骨髄抑制」について学びたいと思います。

そして、骨髄抑制では血球の基準値を知ることが大切だと考えます。
今の患者の状態は軽傷なのか重症なのか
数値が分かっていないと理解できませんよね。

あた、抗がん剤投与後からどのくらいの期間でピークに達するのか
これも理解することで予後予測が正確になります。

それらも中心に提示していこうと思います。

 

 

 

骨髄抑制とは

血液中の細胞には白血球、赤血球、血小板があり、骨の中心部分にある骨髄で造られます。
抗がん剤は細胞分裂が活発な組織に作用するため、細胞分裂が活発な組織である骨髄にも影響して血液を造る働きが低下し、白血球、赤血球、血小板ともに減少します。
特に減少しやすいのは白血球です。これを骨髄抑制といいます。

 

白血球が減ると、細菌感染を引き起こしやすくなります。
また、血小板が減ると出血しやすくなり、赤血球が減ると貧血になりやすいので、必ず血液検査をしながら化学療法を行います。
副作用による弊害ができるだけ少なくなるように、人ごみでの感染を避けるなど生活面でさまざまな工夫をしたり、熱が出たときは感染予防のために抗生物質を、白血球の数がなかなか元にもどらないときは白血球を増やす薬(G-CSFなど)を投与したりします。
抗がん剤によって骨髄の機能が低下しても、投与が終われば血液は再び元の状態に戻ります。


 

 

 

 

 

白血球減少 *CTCAEv4.0

 

 

Grade1
★軽傷
白血球 3000mm3
好中球 1500mm3
リンパ球 800mm3

Grade2
★中等症
白血球 3000-2000mm3
好中球 1500-1000mm3
リンパ球 800-500mm3

Grade3
★重症
白血球 2000-1000mm3
好中球 1000-5000mm3
リンパ球 500-200mm3

Grade4
★生命を脅かす
白血球 <1000mm3
好中球 <500mm3
リンパ球 <200mm3

Grade5
有害事象による死亡

 

 

 

好中球減少と感染のリスク

 

好中球量(/μL)
1500‐1000  : 軽度のリスク
1000-500   : 中等度リスク
500以下    : 重症のリスク
100以下    : 致命的感染症

↑抗がん剤投与開始の7-14日目に最低値になりやすくなっています

 

 

 

血小板減少

 

 

Grade1
★軽傷
75000mm3

Grade2
★中等度
75000-50000mm3

Grade3
★重症
50000-25000mm3

Grade4
★生命をおぼやかす
<25000mm3

Grade5
有害事象による死亡

 

 

血小板数と出血リスク

 

血小板数(/μL)
100000以下  :通常
50000以下   :出血傾向
20000以下   :重大な出血リスク
10000以下   :重篤な出血リスク 頭蓋内出血、重症消化管出血、気道出血など

↑抗がん剤後1週目から減少し、2-3週目に最低値に至ります

 

 

 

貧血

 

 

 

 

Grade1
★軽度
10.0g/dl

Grade2
★中等度
8.0-10.0g/dl

Grade3
★重症
<8.0g/dl

Grade4
★生命を脅かす
緊急処置を要す

 

Grade5
有害事象による死亡

 

 

 

ヘモグロビン濃度と貧血症状

 

ヘモグロビン量(g/dl)
9-10  :皮膚・口唇・口腔粘膜・眼瞼結膜の蒼白
8-9  :心拍数の増加・動悸・息切れ
7-8  :頭痛・めまい・耳鳴り・倦怠感・思考能力の低下・心拍出量の低下・酸素不足
6-7  :心雑音
3-6  :口内炎・食欲不振・悪寒・便秘・低体温
3以下 :心不全・浮腫・昏睡

↑抗がん剤投与後2週目以降に減少します

 

 


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現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

★Blog名「NEXT REHABILITATION
次世代のセラピストへリハビリテーションの情報提供を!と思いこの名前を付けました。

★Blogの目的
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