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呼吸 未分類 知識

加齢による高齢者の呼吸機能ってどうなるの?

更新日:

こんにちは。yo-chanです。

 

細菌性肺炎、誤嚥性肺炎、間質性肺炎・・・・・・・・・

 

呼吸器疾患の数ってたくさんありますよね。

呼吸器内科に入院されている患者は高齢者が圧倒的多いです。

 

高齢者とはそもそも・・・

 

•世界保健機関(WHO)の定義
前期高齢者:65歳以上75歳未満
後期高齢者:75歳以上
末期高齢者:85歳以上

•後期高齢者医療制度
平成20年度(2008年)4月から実施
75歳以上の高齢者を対象とした医療制度
(障害のある場合は65歳以上)

 

と定義されています。

 

 

 

 

ですがこの先、平均寿命・健康寿命共に増加傾向であり、数が爆発的に多くなっていくことが予測されます。

 

 

さらに、死因の第3位に肺炎が入っています。

さらにCOPDが数十年の間に死因の上位に挙がってくると予測されているそうです。

 

 

 

 

そのため、高齢者の呼吸機能は把握していく必要があると考えます。

 

 

 

 

 

高齢者の呼吸機能

弾性収縮能低下・胸郭柔軟性の低下

 

 

肺コンプライアンス

肺の膨らみやすさの指標となるもので、一定の気道内圧の上昇に伴う肺容量の増大の程度を示す値を言います。

 

コンプライアンスが上昇すると、

「伸張しやすい肺」

 

低下すると、「硬い肺」

ということになります。

 

 

高齢者の場合、この肺コンプライアンスが低下します。

まるで「厚いゴム風船」といった感じです。

 

このゴム風船になってしまうと

①残気量増加肺活量低下③機能的残気量増加

が起こります。

 

上記グラフのように、1回換気量も必然的に減少します。

よって徐々に努力呼吸になっていき、呼吸筋仕事量が増加していきます。

 

 

 

 

 

気道防御機能の低下

☆気道の働き

感染防御機能(異物除去、粘膜や漿液の分泌)の働きにより”無菌”です。

また、気道の終末部である呼吸細気管支は中間領域とも呼ばれ、気道と細胞の境界があいまいな領域であり、繊毛を持たない細胞が増えているため異物による炎症がきたしやすくなっています

 

 

☆繊毛

細胞の表面に存在する、直径0.2㎛の可動性突起です。繊毛運動はATPの加水分解によって起こります。まっすぐ伸びた状態で振り下ろし鞭のように動きます。

 

 

気道には、外気から侵入した有害物質を排除するために複数の関門が存在します。

粘液で包まれた異物は、繊毛運動によって咽頭から食道や口外へ排除されます。

 

 

 

 

 

気管支の内腔は主に円柱繊毛上皮細胞と杯細胞によって成り立っており、前者は繊毛運動、後者は粘液分泌を伴っている。また、粘液にはIgAが含まれており局所免疫として役割も果たしています。

 

 

 

 

高齢になると・・・・

①粘液組織の萎縮と線維化    ②線毛運動の減弱

によって易感染性 +咳嗽が低下し    ⇒誤嚥性肺炎になりやすくなります。

 

 

 

拡散・ガス交換

肺で行うガス交換を外呼吸

各組織と細胞で行うガス交換を内呼吸  と言います。

 

 

外呼吸:肺胞内のo2を血液に取り込み、血液中のCo2を肺胞内に排出する

内呼吸:血液中のo2を細胞が取り込み、細胞は不要なCo2を血液中に排出する

 

よって肺胞の面積と肺胞のある毛細血管の密度によってガス交換の効率は変化しています。

 

 

高齢になると・・・・

①肺胞表面積の低下
②肺毛細血管密度の低下
③肺血流量低下
④肺拡散能低下
⑤動脈血酸素分圧低下(若年者に比較し、低酸素血症)

 

 

換気応答の変化

 

中枢・末梢化学受容体・肺の伸展受容体などの情報は延髄にある呼吸中枢へ求心性で入力され、橋の呼吸調節で管理されます。

 

 

 

下図:Herring-Breuer反射

気道や肺には、肺の伸展を感知する伸展受容器が存在します。伸展受容体は、肺の拡張を感知すると迷走神経を介して吸息を抑制します。

 

 

 

↑このように気道壁の伸展変化によって吸息活動を抑制し、呼息への切り替えを行う反射を

Herring-Breuer反射(へーリングブロイヤー反射)”と言います。

 

高齢になると・・・・

①安静時の換気応答が低下
②低酸素血症,高炭酸ガス血症に対する反応が低下

 

 

 

 

運動中の換気応答

運動中は安静時と反対に換気応答が増加します。

 

つまり、少しの運動で換気を促されやすくなるということです。

 

前述した内容から、カス交換低下、肺伸展受容器の反応低下によって酸欠状態になるスピードが速くなります。

そのため、高炭酸ガス血症に対する反応上昇し、軽度の運動でも呼吸数や1回換気量が増加しやすくなり、疲労しやすい体になっていると言えます。

 

これらを踏まえて・・・

高齢になると、呼吸機能の低下が起こりやすい理由がなんとなくわかりました。

 

呼吸器内科も専門として仕事をしている私としては、つけておくべき知識だと感じます。

 

 

呼吸機能だけでなく、高齢になると内蔵機能や運動機能・バランス能力も低下していきます。

それらも紐解いていく必要が今後あると感じます。

 

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現役、理学療法士5年目のyo-chanです!!

東京都東村山市出身。埼玉県の専門学校で理学療法士の「いろは」をまなび、現在は埼玉県の総合病院で内部障害を専門に勤務しています。

私はおじいちゃんが野球をやっていたことを「きっかけ」に8歳から18歳までの10年間、野球に没頭してきました。

そんなおじいちゃんが17歳の時、脳梗塞で入院したことを「きっかけ」に理学療法士の存在をしり、目指すことにしました。

おじいちゃんと同じように、生活に困っている方にリハビリを提要している理学療法士の皆さん、また目指している学生さんに、そして、作業療法士、言語聴覚士のみなさんに

「きっかけ」をあたえられればと思いblogを開設いたしました。

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