]

"若手セラピスト向け"内部障害のリスクリハビリテーションの提供&ヒントを与えます!!!

腎GYM

血糖値スパイク

血糖値スパイクと運動に効果はあるのか?

投稿日:

”血糖値スパイク”

 

2018年7月16日にパシフィコ横浜で行われた

第2回 日本呼吸・心血管・糖尿病理学療法合同学術大会においてはじめて耳にした言葉です。

大学の研究チームが発表した中にこの言葉がありました。

 

 

血糖値スパイクとは

空腹時血糖の正常値の上限が109mg/DLですが、食事をとると、血糖が増えて一時的にこの値よりも血糖値は高くなります。ですが、血糖をコントロールする機能が正常であれば、上がるとはいっても140mg/DLを超えることはほとんどありません。また、食事から2~3時間たつと正常値の範囲内に戻ります。

“血糖値スパイク”とは、この食事の後の血糖値が140mg/DLを超えて急に上がることをいいます。グラフを描くと、まるで「スパイク(くぎ)」のような形を示します。また、ブドウ糖のことを英語で“グルコース”というので、“グルコーススパイク”とも呼ばれます。医療機関では、検査や診察の際に“食後高血糖”という言葉が一般的に使われています。

 

血糖値スパイクの原因

血糖値スパイクの様な血糖値の乱高下は、糖質の摂りすぎによって起きているといえます。糖質と言うのは、砂糖とか、ごはん、パンなどの炭水化物です。これらを食べると体の中では、簡単に書くと、

  1. 糖分を食べる
  2. 胃や腸でブドウ糖に分解される
  3. 吸収されて、血管に入る(⇒血糖値が上がる)
  4. インスリンが分泌される
  5. 血糖を脂肪などに変えたり、細胞の中に入れる
  6. 血糖値が下がる
  7. インスリンの分泌が納まる

体の中では、誰でもがこんな形で糖分を吸収しています。なので、誰もが同じように、血糖値が上がったり下がったりしているんです。

しかし、糖分を大量に食べたり、朝食を抜いたり、食事の間隔をあけすぎると、当然、血糖値は上がります。すると、大量のインスリンが分泌されて急激に血糖値を下げさせます。この流れが、血糖値スパイクになっているわけです。ですから、対策としては、これと逆のことを行えばいいわけです。

 

 

血糖値スパイクのリスク

糖尿病にも、血管の健康にも悪影響

血糖値スパイクは、空腹時血糖値が正常の範囲内、または高めのボーダーライン程度の人にも起きることがあります。日本人では、2型糖尿病を発病する前や、発病してから間もない人に多いとされています。つまりは糖尿病の始まり、また糖尿病予備群を洗い出す、ひとつの目安になっているわけなのです。

また、糖尿病になる前から血糖値スパイクそのものが身体に悪影響を及ぼすことがわかってきています。糖尿病に関する国際団体、国際糖尿病連合(IDF)の『食後血糖値の管理に関するガイドライン』によると、「食後および負荷後高血糖は大血管疾患の独立した危険因子である」としています。これは、血糖値スパイクがたびたび起きることで、動脈硬化が早いうちから進み、心筋梗塞などの重大な病気を引き起こすリスクが高まるということなのです。

そのほか、食後高血糖と関連する病気として、網膜症やがんなどの重大な病気があります。高齢の2型糖尿病患者の場合、食後高血糖が続くと認知機能に悪影響を及ぼすとされています。

血糖値スパイクで仕事の能率も悪化!?

将来の重大な病気に加え、血糖値スパイクは日常生活にも困った影響を与えることがあります。血糖値が急に上がると、その後に今度は急激に血糖値が下がることがあります。このときの低血糖に伴う症状として、強い空腹感、頭痛やイライラ感、集中力・判断力の低下などを引き起こすことがあるのです。

血糖値スパイクは、食事のスピードが速い人に起きやすいともいわれています。働く人で、十分な昼食の時間がなく、炭水化物の多い食事を急いで食べ、結果として血糖値スパイクからくる低血糖で集中できずイライラ…。原因がわからないこんな体調不良で悩まされる人も、少なくないようです。

 

血糖値スパイクの症状

血糖値スパイクになってる人の多くは、食べた前後に、次のような症状が現れます。

  • 眠くなる、だるくなる
  • イライラすることが多い
  • 食べてもすぐに空腹感
  • 集中力が欠如
  • 判断力が欠如

血糖値がジェットコースターのよう乱高下するわけですから、そうなるのも不思議ではないです。芸能人の長州小力さんは、食べている時に寝てしまうこともあるようです。これは、寝てしまうのではなくて、低血糖で倒れてしまってるだけです。

昔から、「満腹だから眠くなる」胃や腸に血液が集まるから、脳に血液が行かなくなって眠くなる」などと言われていますが、これらはすべてウソです。食べるたびに血液が脳からなくなってしまったら大変です。食べた後に、みんな倒れてしまいますからね。そんなことはなくて、眠くなるのは。オレキシンというホルモンが関係しています。

血糖値が高くなると、オレキシンの分泌が低下して眠くなります。逆に、血糖値が下がると、オレキシンが出されて覚醒します。これは、昔、お腹が減ったら、目を覚まして狩りに行って、食べたら寝てしまうということの名残だと言われています。

ですから、食べてすぐ眠くなったら、血糖値が上がってる証拠ですので、当たり前だと思わずに、食生活の改善や運動をすることで、血糖値スパイクから抜け出す努力をすることをお勧めします。

 

血糖値スパイクと運動

Ⅱ型糖尿病患者などの多くは高血糖により血管内皮細胞の破壊や動脈硬化による二次的合併症を起こすリスクが大幅に増大する。運動療法は筋による糖の代謝によって血糖値を下げる役割があるとされます。

血糖値スパイクも同様に一次的な高血糖状態のより血管内皮細胞の破壊が起こるなど、大血管疾患の独立した危険因子であると報告されています。

そのため、運動による血糖値スパイク改善の効果があるのか検証が必要と考えました。

第2回 日本呼吸・心血管・糖尿病理学療法合同学術大会において発表された演題の中から参考になる発表を共有します。

 

運動強度および持続時間が血糖値スパイクを示す大学生の血糖降下に及ぼす影響

方法

対象は1995 年以降に出生した生活習慣病のない大学生132 名を選択し、研究デザインはオープンラベルのRCT。自己血糖測定(SMBG)を昼食前後で実施、食後30 分時点で血糖値が140mg/dl を超えた
者をBSS ありとし、アウトカムを血糖値(BS)とした。ランダムに安静群、40kcal となる時間を示し自由歩行運動群(WG)、1 動作のテンポを66bpm に規定した腿上げ歩行群(LG)、階段昇降実施群(SG)に分け、生活習慣を変えないまま、2 週間後に急性運動を行わせた。食事は平均2000/ 日Kcal を指示し、野菜摂取約30%、朝食摂取を遵守させた。分析は一般化線形混合モデル(GLMM)をIBM-SPSS.v21.advanced モジュールを用いて、モデルの変数の分布にガンマ関数を設定し安静と対比した血糖降下の影響について検討した。

結果

BSS の発生率は39.4%、RCT 参加者はBMI2 1~ 2 5の12 名、各群3 名であった。男女比は各群2: 1であった。運動前BS(mg/dl)は156 ± 16、155 ± 16、156 ± 15、162 ± 12、運動後BS 降下
幅は、53.0 ± 20.3、68.7 ± 27.2、71.0 ± 8.7、77.7 ± 13.5。GLMM は1000 回のブートストラップを実施後、運動後BS に対する運動の影響は分散比が95% 信用係数0.007 ~ 0.04、p=0.14 と有
意であった。

考察および結論

急性血糖下降作用はインスリン感受性以外の運動による血糖下降機序の賦活性が働いている可能性もある。身体活動は種別に関わらず、安静座位に対し、血糖値スパイクを示す肥満のない20 歳の大学生の食後高血糖の急性下降効果を示した。

 

 

Follow me!

-血糖値スパイク
-, ,

Copyright© 腎GYM , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。